私のつれづれ記

日々感じた事を思いつくままに綴っていきます。お立ち寄り下さりありがとうございます。

伯母が今年に入ってずっと具合が悪い。

 

夫を4年前に亡くし、それからめっきり弱くなった。家の細々とした事は(ゴミ出しとか、食べた後の食器の片付けとか、冬場の給油とか)夫がしてくれていたらしいので、亡くなってから相当にこれらの事に参ったらしい。

 

お産以外に入院したことがないというのが自慢だった。 

 

近くに二人の息子がそれぞれ所帯を持って暮らしているが、夫を亡くした4年前くらいから長男の嫁が一緒に暮らそう、と言ってくれても返事は No! だった。

元々この嫁とはうまくいっておらず、夫婦仲もずっと悪いままだった。 離婚ももちろん考えたらしいがこの嫁がどうしても応じてくれず、別居を何年かしたりしながら現在に至っている。

 

夫婦の事は当人同士にしかわからないものがある。だから意外に今は丸く収まってうまくいっているのかもしれないが、今までのゴタゴタはお互いに胸の奥に積もっているだろう。

 

いろんな事があっても伯母に一緒に暮らそうと言ってくれるのは大した嫁だ、と思う。

 

5月と6月に立て続けに自宅で意識を失い救急車で運ばれ入院し、今回の事でようやく伯母も一人暮らしはできないと観念したようで、退院を機に同居となるらしい。

 

従兄から伯母の様子をメールで聞いていたものの、何となくお見舞いする気になれずにいた。

 

今朝もメールを受け取り、今週末に退院する予定だという事と同居する事にした事を報告してくれ、もうちょくちょくは会えなくなるのかもしれない、と午後からお見舞いに行った。

 

ひと月近く何本もの管が体に入っていたらしいが4日前に全部取れ、気分はいいと笑顔で話してくれた。

 

小さい頃、伯母には息子しかいなかったから姪である私を可愛がってくれた。

洋裁も得意で洋服もたまに作ってくれたりした。 夏には必ず泊まりに行った。

従兄達とは年が離れてていつも置いてけぼりでふてくされてる私を伯母が慰めてくれた。

そんな遠い昔の事を久しぶりに思い出した。

 

伯母が同居を決めるまでいろんな葛藤があったんだろうな、と思うと切なくなった。

 

こんな風に人は老いていくんだな…

 

誰かの世話に必ずならなくてはならず、情けなく思う時が来るんだろうな…

 

歩くのもおぼつかなくなり、ベット脇で「またね〜。ありがとう〜!」と笑顔で手を振り見送ってくれる伯母が愛しくなった。

 

 

甘える人がいなくなるって無性に淋しい…

 

 

人はどうやって気持ちに整理をつけながら老いていくんだろう。

 

そんな事を考えた午後からの出来事だった。

 

 

 

 

今日も一日お疲れ様でした!