ピアノ
幼い頃からピアノが弾ける人にすごく憧れていた。習いに行けば良かったが、きっと私には右手と左手別々の音を鳴らすなんて事は到底できないだろう、とレッスンを受ける事はなかった。
時が流れ、教会に通うようになった。礼拝堂を包むオルガンの音色に惹かれ、絶対に自分にはできない!と思っていたのに、次第に奏楽をやってみたい!という大それた夢まで持ち始め、たまたま教会内にレッスンをしてくださる先生もいて習い始めた。
大人になって初めて触ったピアノ…
指が動かないし、難しい…
でも、できなかった事が少しずつできるようになる事が楽しかった。
その頃、自分の中で10年習ったら奏楽デビューしよう、という目標を立て、先生にだけはその事を話していた。
今から考えても、何でそんな事思ったんだろう、と思う。弾けるようになって自分で楽しむだけで充分だったのに…
日々の生活に追われ、合間に弾くピアノは私の親友のようになっていった。
悲しみも、喜びも、怒りも、寂しさも、全部ピアノは受け止めてくれた。
細々とレッスンを続け9年経った頃、ピアノの先生より、そろそろ奏楽をしないか? と背中を押されてデビューとなった。
予定よりも1年早く…
今年はデビューして早くも6年目に入る。
いつになったら平常心で弾けるようになるんだろう、と思いつつ、明日の当番に備えオルガン練習を今日してきた。
明日は復活祭!
聖餐があるからいつもより一曲多い。
全部で10曲。
はぁ〜、練習はしたけど大丈夫かなぁ?
心配は尽きないけどやるしかない!
今日は早く寝よう。
今日も一日お疲れ様でした。
どなたも安らぎの夜を越す事ができますように…